夏の季節

夏の伊勢、鳥羽を代表する海の幸

あわびの踊り焼き

鳥羽市は日本一で一番海女さんが多い町としても有名で、春から夏にかけてアワビ漁で賑わいます。 夏の伊勢、鳥羽を代表する海の幸といえば「あわび」をイメージする人も多いですが、そのほか旬の海の幸もご紹介します。

【あわび】

岩礁域に生息する巻き貝の一種で、伊勢海老と並び鳥羽磯部を代表する高級食材です。引き締まった身は生で食べると歯応えがよく、風味もあります。三重県は全国有数のアワビの生産地で、漁師が「アオ・アカ」と呼んでいるものは雌雄ではなく、アオはクロアワビ、アカはメガイアワビのことです。また三重県では資源保護のため、殻長10.6cm以下のアワビや9月15日~12月31日の間の漁は禁止されています。

【さざえ】

湾口から外海の岩礁地帯に生息し、外海で育ったサザエには殻の表面に角がありますが、内湾で育ったサザエは角が小さいか無いこともあります。海女漁で獲られ、焼くと磯の香りが漂い、頬張ると海の恵みが口の中に広がります。資源保護のため、三重県では殻蓋の直径2.5cm以下のさざえは採捕が禁止されています。

【あらめ】

アラメは伊勢志摩地方で昔から食されている海藻で、7~8月にかけて海女が海に潜って鎌で刈り取ります。 そのままでは硬いため、生ではなく乾燥させたものを水に戻して料理することが多いです。 アラメなどの海藻は身体にもよく食べてもおいしいのですが、海の中では群生して藻場を形成し、豊かな海の幸を育む大切な役割を担っています。。

【すずき】

スズキは外海寄りの深みで越冬した後、春から夏にかけて伊勢湾に入ってきます。鳥羽では身に脂がのる6~8月が旬で、夏の魚と言われるゆえんです。また出世魚の一つで、鳥羽磯部では体長40cmまでをセイゴ、50cmまでをマダカ、それ以上をスズキと呼びます。