春告魚でも知られる魚
伊勢湾で獲れる新鮮な海の幸を味わえるのが鳥羽の旅館の魅力!季節によって獲れる魚は違いますので、その時にしか味わえない旬の魚を堪能できるのも醍醐味ですよね。 春に旬を迎える魚は産卵期であることが多く、脂が乗るので魚がもっとも美味しくなる時期でもあるんです。鳥羽の旅館で春に味わえる旬の魚をご紹介します。
【真鯛】
日本を代表する魚で、めでたい、とも言われるように、祝い事には欠かせない魚として広く親しまれている魚です。春先に産卵のため外海から伊勢湾口にのぼってくる鯛は桜鯛と呼ばれ、その色と味がよいと人気があります。鳥羽では、300g以下のマダイをザサ、1kg以下をヤキ、1kg以上をタイと呼び、 17cm以下の鯛は再放流しています。また伊勢湾口で生まれた真鯛の稚魚は夏場を伊勢湾内で過ごすことから、稚魚の数で翌年、翌々年の漁の良し悪しがある程度推測できます。近年では、養殖マダイが多くなってきましたが、鳥羽に来たのなら是非天然物の上品な旨さを味わってみて下さい。
【しらす】
シラスとは、カタクチイワシやマイワシなどの魚のまだ透明な時期の稚魚の総称として使われ、関西ではシラス干しのことをチリメンジャコと呼びます。イカナゴはシラスの時は小女子(コウナゴ)と呼ばれ、大きくなると大女子(オオナゴ)と呼ばれます。シラスの漁業は伊勢湾から湾口部で行い、春はイカナゴ、秋はイワシ類のシラスを獲り、それらを食すことができます。特にイカナゴは過去の乱獲により資源を壊滅させてしまったこともあり、今では漁業者が共同して産卵する親魚の保護や漁獲量の制限などの資源管理を行なっています。シラスはチリメンに加工されたものが多いですが、とれたてのシラスを酢味噌で食べるなど、鳥羽なら産地ならではの食べ方もお勧めです。